「新しい消費者金融」の裏には
このように、消費者金融は新しく生まれ変わろうとしています。
何でもそうですが、何かを得るには何かを捨てなければなりません。消費者金融も例に漏れません。
捨てられるのは、これまで優良顧客だった多重債務者達です。
消費者金融のシステム下では、多重債務者が優良顧客だったのです。それはそうです、長い間利用してもらっていたわけだし、多大な利息を納めてくれていたのですから。
しかし、新しい消費者金融の下では、不良顧客になってしまうわけです。
考えてもみてください。
2009 年には新しい貸金業規制法が施行されて、グレーゾーン金利は撤廃されるのです。以前のように、暴利によって多大なる利益をあげることは不可能になりました。
ならば、
生き残りのために堅実路線に方向転換せざるを得ないですよね?
だったら、今のうちに回収できる債権は回収して、将来的にはしっかり、堅実に返済してくれそうな、これまでの「不良顧客」を囲わなければなりません。
これまでの不良顧客を囲うと言うことは、これまでの優良顧客を切り捨てると言うことです。
そうです、多重債務者の切捨てです。
ですから、「過払い金引き当てによる、赤字〜云々」の記事をご紹介しましたが、あれは、不良債権処理的な意味合いがあると読んでます、個人的には。
赤字とは言われてますが、結局、今の多重債務者に借金整理をさせて、できるだけ不良債権の回収に入っているのだと思いますよ。
返済に窮して自殺されたりすれば、また色々言われるし、自己破産されれば貸し倒しになって債権回収はできなくまりますから、 利益を小さくしても(実は、借金整理って絶対に債権者が損はしないようにできているんですよ)、最低限貸したお金は返してもらおう、ということでしょう。
そして、 最終的にはそれほどの赤字にはならない、もしくは、損は無いと踏んでいるのだと思います。
思うに、大手消費者金融の経営層達は、非常に優秀なビジネスマンで、時には必要な「肉を斬らせて骨を断つ」的な発想ができる人たちだと。
また、 新規契約の審査基準が厳しくなっているというのも、この多重債務者の切捨てという説を裏付けるものだと思います。
改正貸金業規制法では、年収の3 分の1を超える借入は、原則禁止となっています(総量規制)。
多重債務者では、年収の3 分の1 以上借金がある人なんて、ザラです。
むしろ、軽いぐらいです。 年収の4〜5 割程度はかなりいると思います。
そういう人は、もう新しい借金はできないのです。 だったら、そんな人は相手にしない、かかわらないのが一番と考えるのは自然だと思います。
念のために確認しておきますが 消費者金融は、ボランティア集団ではないですからね。 営利を追求する会社ですから、ごくごくまっとうな考えです。 このようなことから、「新しい消費者金融」の裏には、今現在、多重債務者である人たちを切り捨てようとする動きがあるのです。
